癒しの朗読 「宇宙(そら)の約束」

新しい朗読をYouTubeにアップしました。

今回は自分の作品でなく
私自身が折に触れ朗読しては元気をもらっている
「宇宙(そら)の約束」という作品です。
宇宙と書いて「そら」と読みます。

「宇宙(そら)の約束」の作者は元養護学校の教員の山本加津子さん。
かっこちゃんの愛称で親しまれ、著作や、
ドキュメンタリー映画の傑作「1/4の奇跡」、
続いてこの詩と同名の「宇宙(そら)の約束」への出演、
講演活動などを通したくさんの人の心を癒してこられた方です。

今日朗読している「宇宙(そら)の約束」は、そのかっこちゃんが
心で訳した般若心経の現代語訳・“心訳”です。

 

■山本加津子さんFB
https://www.facebook.com/kakko.yamamoto/

般若心経というと、興味はあるけれど難しいというイメージはありませんか?

かっこちゃんの“心訳”は難しいところがまったくなく
宇宙の真理のようなものがすーっと身体にしみこんでくるように感じます。
10年くらい前に初めて読んだとき
般若心経とはこんなことが語られているのかと
これなら私にも理解できると
なんだかホッとしたのを覚えています。

底に流れているのは、「私たち人間も、動物も植物も、石も、海も空も
すべて宇宙(神/大いなる存在)が必要だから創った大切な存在だということ。

そして誰もが宇宙(神/大いなる存在)と繋がる遺伝子をもっているということ。

その繋がる遺伝子にスイッチを入れるのが、
揺れたり、飛んだり、祈ったり、踊ったり、歌ったり、
とにかく、自分がわくわくすること、
心と身体が喜ぶことだったりすることなのでしょう。

私の場合は、自分の好きな文章や、心に響く美しい文章を
声にだして、読んでみることもその1つ。

日本語には音霊(おとたま)・言霊(ことたま)という素晴らしい考え方があります。
無心で文章を読んでいると、ふと自分が透明になって
自分を超えた大きなものとつながっているような感覚になることがあるのです。

「なぜ朗読するの?」と聞かれることがありますが、
こうして声の響きで自分や場が整うこと
場の波動が高まることの心地よさまで体感しているからかもしれません。

自分を超えた大きなもの・大いなるものとつながっている感覚はまた
カウンセリング・セラピーセッションを通して
感じられる醍醐味であり喜びでもあります。

あなたの繋がるスイッチをオンするものは何でしょう?
そんな意識でこの朗読を聴いて貰えたら嬉しいです。

■ドキュメンタリー映画「1/4の奇跡」、「宇宙(そら)の約束」情報にアクセスするのはこちらから
本当にお勧めのドキュメンタリー映画です!

https://www.heartofmiracle.com/

宇宙(そら)の約束
(心訳・般若心経/山本加津子 著)

自分の身体のその奥に

確かに確かに座っている

大きな宇宙の約束が

いつもいつもささやいている

いつかのいい日の明日のために

いつもいつもささやいている

忘れないでね

大切なのは

心の目と心の耳をすますこと

そして自分を信じること

むかしむかしのことでした

心の目と心の耳をすましたある人が

宇宙の約束とつながって

本当のことに気がついた

すべてのものは どれもみんな

その約束からできている

約束は 目にも見えず 重さもなくて

あるのかないのか わからないけど

でも 宇宙の何もかもが この約束からできている

「いいことに気がついちゃった」とその人は

苦しまなくてもいいんだなあ

悩まなくてもいいんだなあと

とてもうれしくなりました

宇宙にたくさん散らばっている

たくさんのつぶつぶは

約束のもとに集まって

海を作り 山を作り 花を作り 人を作る

約束は 目にも見えず 重さも持っていないけど

風をそよがせ 雨を降らせ ときには星を輝かせる

誰かと誰かを出会わせて 誰かと何かを出会わせて

涙や笑顔を作り出す

私とあなた あなたとお花 お花と石ころ

みんな同じ

おなじものでできている

違うのは

誰もがもってる約束の

私が私である場所(とこ)や

花が花である場所(とこ)に

光があたっただけのこと

スイッチが入っただけのこと

あなたは

私だったかもしれないし

私はもしかしたら

庭に咲くたんぽぽや

降る雪だったかもしれないね

約束は私を作り

私の中に 宇宙の約束が座っている

すべてのものが 約束の中にあり

約束はすべてのものの中にある

でもね

忘れちゃいけないの

約束には無駄がなくて

必要なものだけを

いつもちゃんと作ってる

花がそこに咲くことは

それが大切だという証(あかし)

私がここにあることは

それが必要だという証(あかし)

宇宙の約束とつながって

過去と今

今と未来

すべてのことを

見渡すことができたとき

きっときっとわかること

すべてのことは

いつもいつも

いつかいい日のためにある

うれしいことも悲しいことも

きれいなことも 汚れたことも

増えることも 減ることも

その約束の現れだけど

現れているすべてのことが

いつかのいい日のためにある

だから思うの

生きていると

いろんなことが あるけれど

楽しいことも 苦しいことも

悲しいことも うれしいことも

雨や 雪や 月の光が

空から降ってくるように

手をひろげて受けとめていけばいいんだね

怖がらなくてもいいんだよ

悲しまなくてもいいんだよ

だってすべてがだいじょうぶ

すべてがみんなだいじょうぶ

揺れる、歌う、踊る、祈る……

跳ねる、描く、回る、思う……

約束と つながっていく方法は

いつも私の中にある

揺れて踊って、飛んで思って

心の目と 心の耳が開いてく

そして本当のことを知る

さあ明日へ歩きだそう

大切なのは

心の目と心の耳をすますこと

そして自分を信じること

花が咲くように 雪が舞うように

月が照るように あなたといたい

鳥が飛ぶように 風が吹くように

海が歌うように あなたといたい

広い宇宙の中で 長い時間の中で

あなたと出会えたこと

きっときっと宝物

星があるように 山があるように

空があるように あなたといたい

『「宇宙(そら)の約束 ~私はあなただったかも~」 (三五館)より』